VMC(Verified Mark Certificate:認証マーク証明書)
VMCとは
VMC(Verified Mark Certificate:認証マーク証明書)は、BIMI(Brand Indicators for Message Identification)でメールクライアント上に送信者ロゴを表示するために用いる電子証明書です。
商標登録されたロゴが、その商標権者本人のものであることを、第三者認証機関が検証して発行します。
BIMIによるロゴ表示には、送信ドメイン側で以下を満たす必要があります。
- DMARCポリシーが p=quarantine または p=reject で pct=100(サブドメイン運用時は sp も同等)
- SVG Tiny 1.2 (BIMIプロファイル / SVG Tiny PS) 形式のロゴファイルを公開し、BIMIレコードで参照
- VMC または CMC をBIMIレコードで参照
VMCを発行できる認証局は、現在DigiCertとEntrustに限られます。
弊社では、DigiCert発行のVMCおよびCMCを同価格でお取り扱いしています。
VMCとCMCの使い分け
DigiCertの認証基準では、対象ロゴの種類によってVMCとCMCを使い分けます。
| 証明書 | 対象ロゴ | 主な対応MUA |
|---|---|---|
| VMC | 登録商標、または政府機関のマーク | Gmail、Apple Mail、Yahoo! Mail、Fastmail 等 |
| CMC | 先使用によって保護されている商標、または登録商標に修正を加えた商標・ロゴ | Gmail、Yahoo! Mail、Fastmail 等(Apple MailはVMCのみ対応) |
※2026年5月時点で、Microsoft Outlook / Microsoft 365 はBIMIに対応していません。
Outlookのユーザーにはロゴは表示されず、上記のBIMI対応MUAをご利用の受信者に対してロゴが表示されます。
VMC・CMC導入の効果
認証済みロゴの表示は、フィッシング対策とブランド保護に加えて、メールマーケティングの観点でも効果が報告されています。
DigiCertおよびBIMI WGの公開事例では、ロゴ表示によって平均10〜20%程度の開封率向上が確認されています。
VMC・CMC申請に必要なもの
- BIMIを適用するドメインでのDMARCのポリシーがrejectかquarantine
-
p=rejectを強くお勧めします。
まだp=rejectを達成されていない場合には、MailData(PowerDMARC日本代理店版)で、支援できます。 - 登録商標(VMCの場合)、または先使用商標等(CMCの場合)
-
VMCをご選択の場合、米国USPTO、EU EUIPO、日本JPOなどDigiCert認可商標庁での登録商標、または政府機関のマークが対象となります。
まだ商標登録がお済みでない場合には、申請から商標登録まで10か月ほどの審査期間が必要となります。顧問弁理士がいらっしゃらない場合には、ご紹介も可能です。
CMCをご選択の場合、商標登録は不要です。先使用によって保護されている商標、または登録商標に修正を加えた商標・ロゴが対象となります。先使用の証跡(Webサイト、メール、SNS、印刷物等での使用実績)が必要です。 - SVG Tiny 1.2 形式のロゴファイル(25KB以下)
-
DigiCertおよびBIMI WGの要件に従って、以下を満たすSVGファイルを準備する必要があります。
- SVG Tiny 1.2 のBIMIプロファイル(SVG Tiny PS)に準拠
- ファイルサイズ 25KB以下
- 縦横比 1:1
- 2バイト文字(日本語等)を含まないこと
- 背景色は白を推奨(ダークモード対応のメールクライアントで透過背景だと不明瞭になるため)
- 受信側MUAによりアイコン枠が円形・角丸など異なるため、中央に十分な余白を取った配置
viewBox="0 0 96 96"以上、画像サイズは絶対ピクセル指定が必要です。
こちらについても、弊社でコーディングして制作してご提供可能です。 - 運用するメールドメインの整理
-
1つの認証マーク証明書で、同一ロゴを共有する複数のドメインを対象にできます。
ただし、ドメインごとに異なるロゴを使用する場合は、ドメインごとに別の証明書が必要です。BIMI運用するメールドメインを事前に整理してください。
ロゴ・証明書ファイルのホスト方法
BIMIでは、認証されたロゴ(SVGファイル)と発行された証明書(PEMファイル)を、外部からHTTPS通信でアクセス可能なサーバー上に配置し、そのURLをDNSのTXTレコードに登録します。Spelldataでは、以下の3つのホスト方法をご提案できます。
- 1. ご自身のHTTPSサーバーで自前ホスト
- お客様のWebサーバー上にSVG/PEMファイルを配置し、自社管理する方法です。完全にコントロール下に置きたい場合に適しています。
- 2. DigiCertのホストサービス(無償)
-
DigiCertの
vmc.digicert.com上にロゴと証明書を無償でホストしてもらえます。証明書発行後、CertCentralのオーダー詳細画面からホスト先URLが取得できます。サーバー運用の手間が不要です。 - 3. PowerDMARCのホスト型BIMI(MailDataご利用のお客様向け)
-
MailData(PowerDMARC日本代理店版)をご利用のお客様は、PowerDMARCのホスト型BIMI機能でロゴと証明書をホストできます。
DMARCの監視・改善とBIMIの設定が同一プラットフォーム上で完結するため、運用負荷を最も低減できる選択肢です。
VMC・CMC申請の手続き
- 1. 発注書の押印
-
- 押印してPDFにしてご返信頂く
- Cloudsignのような電子契約で署名して頂く
Cloudsignは、弊社からお送りすることもできますので、電子署名をご希望の場合で、弊社から送信した方が良ければ、ご指示下さい。 - 2. バウチャーコードの発行
- 御社から発注書を頂きましたら、弊社からDigiCertのVMC/CMCのバウチャーコードを納入します。
- 3. CertCentralアカウントの準備
-
DigiCertのCertCentralアカウントが必要です。お持ちでない場合は無料で作成できます。
2023年8月15日以降、CertCentralのログインには二要素認証(TOTP方式のOTP)が必須となっています。
初回ログイン時にOTPの設定をお願いします。
画面表示・通知メールはともに日本語に切り替え可能です。 - 4. TinySVGの作成
- 登録商標(VMCの場合)、または先使用商標等(CMCの場合)のシンボルマークを、SVG Tiny 1.2規格(BIMIプロファイル)に則って、25KB以内・前述の各要件を満たすようにコーディングします。
- 5. VMC/CMC申請
-
バウチャーコードのPDFに記載のリンクからCertCentralにアクセスし、申請を行います。
申請画面では、以下の項目を入力します。- ロゴの詳細
- ロゴ・証明書ファイルのホスト先(自前 / DigiCert / ※PowerDMARC利用は後段で設定)
- 対象ドメイン
- プラン期間
- DCV(Domain Control Validation:ドメイン所有権確認)方式
- 組織情報
- 連絡先(申請責任者/技術担当者)
- 6. ドメイン所有権確認(DCV)
-
ドメインの所有権確認は、申請時に選択した以下のいずれかの方式で行われます。
- メール認証(Verification Email)
-
以下のRFC2142で定められたメールアドレス宛に確認メールが送信されます。
- admin@domain
- administrator@domain
- hostmaster@domain
- postmaster@domain
- webmaster@domain
- ファイル認証(HTTP Practical Demonstration)
-
DigiCertが指定する認証トークンを
http://<対象ドメイン>/.well-known/pki-validation/fileauth.txtに設置 - DNS TXT認証
- DigiCertが指定する認証トークンを対象ドメインのTXTレコードに登録
- DNS CNAME認証
-
<認証トークン>.<対象ドメイン> CNAME dcv.digicert.comとして登録
- 7. 会社実在確認
-
DigiCert側で、現在事項全部証明書を取得し会社が実在するかどうかを確認します。
貴社が株主総会開催が近い場合には、役員変更登記の可能性があるため、現在事項全部証明書の取得が制限されます。
従って、VMC/CMC取得の時期は、株主総会開催の時期を避けて下さい。 - 8. 担当者実在確認
-
会社の代表番号などに、申請時に登録した申請責任者(Verified Contact)がいるかどうかの電話がDigiCertから掛かります。
また、それとは別に、免許証やマイナンバーカードを用いて、本人確認を行います。
申請責任者の方が直接対応できない場合は、公証人による書類公証で代替する方法もあります。 - 9. Zoomにより本人確認
-
Zoom等のビデオ会議で、申請責任者の本人確認を行います。
写真付き身分証明書をご提示いただきます。 - 10. 商標確認 / 使用実績確認
-
VMCの場合、申請されたロゴが特許庁に登録された商標、または政府機関のマークと一致するかを確認します。
CMCの場合、申請されたロゴが先使用商標、または登録商標に修正を加えたものとして保護されていることを確認します。 - 11. VMC/CMC発行
-
全ての確認が終わったら、VMC(またはCMC)とDigiCert側で認証したTinySVGがCertCentralから発行されます。
申請者宛にも通知メールが届きます。
認証進捗はCertCentralのオーダー詳細画面でリアルタイムに確認できます。
(緑チェック = 完了、オレンジ時計 = 待ち) - 12. BIMIの設定
-
発行されたSVGとPEMをHTTPSサーバーに公開し、対象ドメインのDNSにBIMI用TXTレコードを登録します。
ホスト方法は前述の3つから選択できます。MailDataをご利用のお客様は、PowerDMARCのホスト型BIMIで設定すると、ロゴ・証明書のアップロードからDNS設定までを一元的に管理できます。
VMC・CMC特別価格
MailDataをご利用のお客様向けに特別価格でVMCとCMCを販売しています。VMCとCMCは同一価格です。
価格はいずれも税抜きです。
| プラン | 通常価格 | 販売価格 | お得額 |
|---|---|---|---|
| 1年 | ¥243,700 | ¥180,000 | ¥63,700 |
| 2年 | ¥475,215 | ¥350,000 | ¥125,215 |
| 3年 | ¥706,730 | ¥520,000 | ¥186,730 |
証明書の有効期間と更新・再発行
プラン期間は1年・2年・3年からお選びいただけますが、証明書自体の有効期間は1年です。これはBIMI規格上の要件によるものです。
複数年プラン(2年/3年)をご選択いただいた場合、契約期間中は毎年、証明書を無償で再発行します。
- プラン更新(契約終了の90日前から、有償)
-
プラン契約全体を更新する手続きです。
新たな契約期間が開始され、料金が発生します。
更新申請時には、ロゴの変更が可能です(リブランド時など)。 - 年次の証明書再発行(有効期限の90日以上前から、無償)
-
複数年プランの契約期間中に、1年で切れる証明書を更新する手続きです。
料金は発生しません。
再発行申請時は、ロゴの変更はできません(同一ロゴで再発行)。ロゴを変更したい場合はプラン更新時に行ってください。
※バウチャー利用の場合、再発行時にドメインを追加することはできません。
証明書の有効期限が切れるとBIMI対応MUAでのロゴ表示が停止するため、有効期限の60日前を目安に再発行手続きを開始することをお勧めします。
プロフェッショナルサービス
VMC・CMCは、申請の事前準備および申請プロセスが複雑であるため、それらを支援するプロフェッショナルサービスをご用意しています。
MailDataをご利用のお客様には、以下の作業を含むパッケージとして、一括3万円(税抜)にてご提供しています。
- SVG Tiny 1.2形式によるロゴデータ作成(BIMI要件・Gmail要件への準拠)
- CertCentralアカウント作成・二要素認証設定・日本語設定の支援
- VMC/CMC申請の伴走(画面共有しながら、組織情報・連絡先・DCV方式・支払情報等の入力を支援)
- DCV(ドメイン認証)、組織認証、Zoom本人確認の進捗フォロー
- BIMIの設定(PowerDMARCホスト型BIMI、DigiCertホスト、自前ホストのいずれにも対応)
- 年次再発行時のサポート(複数年プランの場合)
申請の事前準備のうち、DMARCのp=reject達成支援はMailDataで、商標登録は弁理士のご紹介で、それぞれ別途対応します。