ご挨拶
2025年12月18日
竹洞 陽一郎
私達のサービスをご愛顧頂き、ご利用頂いているお客様に心より御礼申し上げます。
Spelldataは、2025年の9月1日に第12期を迎えました。
弊社とお取引頂いている企業数は、300社を超えました。
非機能要求(性能・信頼性、セキュリティ)特化のサービス企業として
企業が永続するためには、時代の変化に合わせた進化が不可欠です。
Spelldataも、Webパフォーマンスの計測・監視やチューニングという性能分野から、信頼性やセキュリティの分野へと軸足が移っています。
セキュリティ分野への参入は当初予定していませんでしたが、ご縁があり、メールセキュリティのPowerDMARCの国内正規代理店として、今では1000ドメイン以上のお客様にご利用頂いております。
本日、12月18日に、セキュア接続基盤として世界的に注目を集めているTailscaleの日本正規代理店となったことを発表しました。
弊社自身もTailscaleを導入し、その利便性とセキュリティ強化への効果を実感したことから、取り扱いを開始しました。
このサービスにより、現在攻撃の対象となっている従来型VPNから脱却し、より高速でシームレスなリモート接続を実現できます。
新しい企業経営のスタイルを研ぎ澄ます
Spelldataは、2014年より完全在宅勤務の形態で業務を行ってきました。
これは、私自身がアメリカ企業で働いた際に、完全在宅勤務だった経験を活かしています。
これに加え、2019年からは業務時間内に毎日3時間の学習時間を設け、年700時間以上の学習投資を従業員に行っています。
Spelldataは、経験者ではなく、未経験者の採用に重点を置いています。
また、女性活躍推進にも力を入れています。
未経験者の採用においては基礎知識の教育が不可欠であり、毎日の学習時間がその基礎固めに大きく役立っています。
このスタイルを山口県岩国市にご評価頂き、2026年に企業進出します。
地方においては、仕事の多様性に欠ける地域も多いのが現状です。
ITのような場所を選ばない仕事であっても、最初の基礎教育をどのように受けるかが大きな課題となります。
弊社のように未経験者を採用して教育するプログラムが確立していると、IT業界に関心を持つ人材が数多く住む地方は魅力的です。
気象災害の激甚化や気候変動に伴う激暑・厳寒が進む日本でのビジネス継続性を考慮しても、地方在住の従業員増加はBCPの観点から極めて有効であると確信しています。
山口県岩国市を第一歩として、今後は地方拠点の拡充にも、ひとつずつ取り組んでいく予定です。
日本のインターネットの通信状況の可視化
Spelldataは、2014年のビジネス開始当初から、日本国内のインターネットの通信状況の可視化を掲げて、各地方に計測センターを展開してきました。
2024年には国内6番目の拠点として名古屋計測センターを開設し、2026年には7番目の拠点として仙台計測センターを開設します。
11年に及ぶ継続的なインターネットの通信状況の計測・監視のデータから、日本国内における通信品質が徐々に劣化してきていることが分かっています。
大変残念なことではあるのですが、今後も、緩やかに、通信品質は劣化していくと予想されます。
通信品質世界一を誇った日本ですが、GDPと同様に、通信品質も順位が下がっています。
Spelldataがまだ可視化できていない地域には、四国、山陽、山陰、沖縄があります。
デジタルサービスの通信状況をリアルタイムで計測・監視する重要性は、今後ますます高まります。
引き続き、計測センターの開設と通信状況の可視化を推し進めて、企業の皆様に、自社サービスの性能や信頼性のデータをご提供して参ります。