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情報品質の検査

Webサイトの種類

2016年6月21日
著者: 竹洞 陽一郎

Webサイトの5つの種類

Googleのデジタルマーケティングのエバンジェリスト(伝道師)、Avinash Kaushik氏によると、全てのWebサイトは、以下の5つの種類に分けることができるそうです。

eコマースサイト

eコマースサイトは、オンラインショッピングサイトとも呼ばれます。
商品を直接販売するサイトです。

商品を販売するだけでなく、サービスを販売する場合もあります。
例えば、理髪店や美容院、エステなどのサイトは、「髪を切ったり、美容に関するサービス」を「予約申込」という形で販売するサイトです。
病院のサイトも、「診察・治療というサービス」を「予約申込」という形で販売するサイトです。

リードの獲得を目的としたサイト

この種類のサイトは、欧米の営業手法と大きく関係するので、詳細に説明します。

リード(lead)という言葉は、「見込客」と日本語で翻訳される事が多いですが、正確な意味は異なります。
英語で見込客は、プロスペクト(prospect)です。

欧米企業で、リードとは、「どうやら興味を持ってくれているらしい」程度の会社や人です。
リードを獲得して、それをリストにして営業に渡すまでがマーケティングの仕事です。
リードに電話やメールなどで接触して、実際に商品やサービスに興味があるかどうかを確認する(qualify)のが営業の仕事になります。

実は、営業の仕事と言っても、欧米の場合は、この確認作業を専門にするBusiness Development Representative(BDR)という職種が一般的には行います。
営業1〜3年目までのキャリアの人が就く仕事です。

BDRは、マーケティングがくれたリードのリストだけでなく、それぞれに割り当てられた産業や分野で営業したい会社リストを作成して、それに基づいて電話営業もします。
アメリカでは電話営業が基本的には禁止されているので、リードを獲得するのが非常に重要です。
法律上は、リード情報を顧客が残せば、電話営業をしても良いからです。

BDRがリードにコンタクトして、商品やサービスに興味があり、買ってくれる可能性がある事が確認できると、プロスペクト(見込客)となります。
そして、営業に、引き継ぎます。
ですから、日本の営業と異なり、買ってくれる可能性があるお客様に欧米の営業は行くので、作業効率が断然に違うのです。

コンテンツを提供するサイト

「コンテンツ」という言葉の意味は、昨今では非常に曖昧になってきています。
「コンテンツ」は、法律では、以下のように定められています。

「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラムであって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう。

— コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律 第2条

Kaushik氏の分類においても、コンテンツを提供するサイトとは、このような著作権法で保護されるようなデジタルメディアの提供を行うサイトを指しています。
具体的には、動画配信サイトであったり、電子書籍サイトであったり、イラストや写真を販売するサイトです。

情報サイトやサポートサイト

情報サイトとは、コンテンツを提供するサイトよりもカジュアルな、情報を提供するサイトです。
例えば、料理のレシピのサイト、口コミサイト、商品評価レポートサイト、価格比較サイトなどがあります。

サポートサイトとは、Q&Aのようなサポートのためのサイトです。
例えば、Linux QuestionsのようなLinuxの使用方法や設定方法に関するボランティアのサポートサイト、Yahoo!知恵袋や、読売新聞の発言小町、教えて!Goo、OKWAVEのようなサイトです。
それ以外にも、例えば、中小機構が運営しているビジネスQ&Aのような官公庁によって運営されるサイトもありますし、Appleサポートのような企業が自社製品に関するサポートのためのサイトもあります。

ブランド認知度の向上を目的としたサイト

会社のブランド認知や商品・サービスのブランド認知の向上を目的としたサイトです。

会社のブランド認知の向上を目的としたサイトとしては、まずコーポレートサイトがあります。
大きな会社になれば、社会貢献活動を広くしてもらうための専用サイトを立ち上げたりします。
例えば、トヨタ自動車が行っている社会貢献活動のサイトの一つに、豊森というものがあります。

商品・サービスのブランド認知の向上を目的としたサイトとしては、まずは、その商品やサービスそのもののサイトがあります。
例えば、KirinのSMIRNOFF - スミノフは、スミノフというアルコール飲料のブランドの認知向上のために専用に立ち上げられたサイトです。
ここで、商品を買えるわけではありません。

明治のみんなの健康チョコライフは、商品そのもののブランディングというよりは、チョコレートそのものに対する認知を変えるためのサイトです。
これもまた、ブランド認知の向上を目的としているサイトと言えます。

Webサイトの種類で異なる最終目標

どの種類のWebサイトを構築するかは、その最終目標の違いから判断することができます。
Avinash Kaushik氏によると、以下のような目標の違いがあります。

Webサイトの種類目標
eコマースサイト商品やサービスの販売数の増加
リードの獲得を目的としたサイト問い合わせフォームの送信件数の増加
コンテンツを提供するサイトサイト再訪問の促進
情報サイトやサポートサイト迅速な情報提供
ブランド認知度の向上を目的としたサイトエンゲージメント促進と認知度向上

残念ながら、この5つの目標を全て1つのWebサイトで発揮できれば良いのでしょうけど、それは相当に難しいです。
資金力と人員が豊富にある大企業であれば可能かもしれません。
しかし、大企業のマーケティング担当者は、これらの種類のWebサイトを目的別に分けた方が良いと知っているので、分けているのです。

何故なら、「何でも出来るは、何にも出来ない」と同じで、特徴が無くなってしまうからです。
特徴が際立っている方が、人々にとっては分かりやすく、また機械にとっても分かりやすいのです。

また、この5つの種類のWebサイトは、目標が異なるために、KPI(Key Performance Indicator: 業績評価指標)として、Webアクセス解析で計測すべき値が異なります。

私のKeynote Systemsでの上司だった、上級副社長Jeff Kraatzが、よくこう言っていました。

一人の人に一種類の仕事を割り当てろ。
複数の種類の仕事を割り当ててはいけない。
効率が落ちるし、場合によっては失敗する。

一度に複数の種類の仕事を人並み以上にこなせるのは、ごく僅かの限られた特殊な人間だけなのだ。
特殊な能力を前提にしてはいけない。普通の人間を前提にしろ。優秀さと特殊な能力は別だ。
その人から最高のパフォーマンスを引き出したければ、一種類の仕事だけを割り当てろ。

Jeffは、学生時代はバスケットボール選手でした。
ですから、バスケットボールプレイヤーとして、一つの役割に特化する事の重要性を熟知していましたし、ビジネスも同様だと理解していました。

何故、Webサイトについても同じことが言えるかというと、Webサイトをつくるのは人だからです。
人の能力が、Webサイトをつくることに反映されるのです。
ですから、一つの目的のために特化してWebサイトをつくった方が、その人の能力が活きますし、その分野について成長していきます。

ですから、「あれもこれも」と欲張らずに、現在の会社にとって、必要なWebサイトを一つ選んで、特化して作りましょう。
そうすることで、人にとって分かりやすく、機械にとっても分かりやすく、そしてWeb担当者の能力が伸びて、より良いWebサイトに成長していく事に繋がります。

Spelldataのサイトの場合

私の会社のサイトの場合は、「リードの獲得を目的としたサイト」です。
ですので、皆さんから、お問合せを頂くために、このブログの記事を書いています。

何故、ブログの記事を書く事が、問い合わせを得ることに繋がるのか?
次回は、Webサイトで重要な「情報品質」の内の「情報の価値」について書きます。

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