株式会社Spelldata

〒100-0004
東京都千代田区大手町一丁目7番2号
東京サンケイビル27階
Tel: 03-3242-3150
Fax: 050-3488-8836
営業時間: 土日・祝日を除く 9:00〜17:30

新着情報

ご挨拶

2017年4月21日
著者: 竹洞 陽一郎

この仕事を始めたきっかけ

私が、この事業を始めたきっかけ、それは、2000年に、有限会社ファースト・アンド・ファストとして立ち上げた頃に遡ります。
当時、私は、特にビジネスモデルもないままに、会社の登記だけしておきました。
20代半ばまで司法書士事務所で働いていたので、会社設立登記は、お手のものだったのです。

2002年に、本格的に会社を始動し始めて、オフィスを借り、会社のロゴも作り、パンフレットも制作して用意しました。
その際、140万円ほど掛けて、Webサイトを制作してもらいました。
しかし、結果として、そのWebサイトは、殆ど問い合わせを得るという役目を果たしませんでした。

ご自身の給料から貯金をして、会社の創業資金を準備された方なら、それだけのお金を掛けて、結果が出ない時の悔しやさ、やり切れない感情は共感頂けると思います。

結論から言うと、純粋に私が悪かったのです。

私の会社には当時、製品やサービスがあっても、ビジネスモデルはありませんでした。
働いたら、働いた分だけ、ある一定の確率で、収益へと転換できる仕組みが整っていなかったのです。
自社の強みは何であるのかすら、確立していませんでした。

自分の技術力だけで突っ走っているので、Webサイト上に、きちんと説明できるような会社としての強みや差別化要因は整理していない。
そうであれば、Webサイトをつくったところで、そこに表現できるのはイメージ的なものだけですから、インパクトは無いに等しいです。
だから、問い合わせは来なくて当然だったのです。

人間は、実際に追い詰められてみないと、自分の強度は分からないものです。
2001年の9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の影響が徐々に拡大し、2003年の後半ぐらいからIT投資の需要も冷え込み、真の差別化要因や強みが無ければ、仕事が取れない状況になりました。
お客様から「コスト削減のソリューションではなくて、稼げるソリューションなら話を聞く」と言われて、自分の会社に足りないものを痛感しました。

ビジネスモデルを学ぶために米国IT企業に就職

「まずは、ビジネスモデルとは、具体的にどうやって構築するのかを、肌身を以って理解しなければいけない」
そう考えて、私は、知り合いの伝手もあって、2004年、日本オフィスを開設して間もないVMwareに入社しました。

それまでの間に、1500万円の借金ができていました。
アメリカの最先端のベンチャー企業で働いて、技術を学んで磨きながら、ビジネスモデルも学びつつ、借金を返す日々が始まったのです。

x86アーキテクチャでの仮想化の雄であるVMware、CDNの先駆者で世界最大の配信量を誇るAkamai、米国のキャリア系列であるVerizon Businessで働いていく中で、私の心の中のわだかまりが、明確に形になっていきました。

「理想的なWebサイトとはどんなものだろうか?」

2008年には借金を返し終えて、結婚もして、娘が生まれて、人の親となった時、前向きに社会に貢献した仕事をしたいと考えるようになりました。

Webパフォーマンス計測の世界へ

「自分の強みは何だろう?」
Verizon Businessを辞めた時、それを、半年ほど、何も仕事をせずに考え続けました。

そして、自分の強みは、以下の点にあると思い至りました。

そして、Webサイトを高速化することに喜びを感じて仕事をしてきたことを活かそうと思いました。
Akamaiでも、単にCDNのサービスを説明して売って実装するだけでなく、パフォーマンスを計測してみて、色々なアイディアを活用して更なる高速化を実現することが、「自分らしさ」だと改めて思ったのです。

世界で最初にWebパフォーマンス計測のサービスを始めた、当時最大手のKeynote Systemsに2011年に入社し、日本の代表として、Webサイトの定常的な表示速度の計測や、可用性の監視の重要性を説いて、普及活動に努めました。
Keynote在籍中は、多くの企業の皆さまにお世話になりました。

この頃から、成蹊大学名誉教授の中西寛子先生に師事して統計学を本格的に学び、ITエンジニアの間に統計学を普及するための勉強会を主催し始めました。
現在も、「統計学を基礎から学ぶ! 中西塾」という、一年かけて、中西先生と共に統計学を学ぶ勉強会の管理人を務めています。

Spelldata始動

残念ながら、2013年に、CEOのUmang Gupta氏が投資会社のThomaBravoに売却を決めました。
そこで、Keynoteは日本撤退が決まり、私は、ThomaBravo傘下の別の会社に行くか打診されました。

しかし、「日本のWebを高速化する」というミッションを捨てられませんでした。

様々な企業のWebサイトの表示速度を計測し続けた私は、事実を知っています。
CDNを入れれば、Webサイトは高速化するという単純なものではありません。
私にとって、「日本のWebを高速化する」というミッションを捨てることは、自分自身の道を捨てるという事と同じ意味でした。

ですから、私は、何か後ろ盾がなくても、Webサイトの高速化の重要性、そのために24時間365日、定常的にWebサイトの表示速度や稼働状態を計測・監視し続ける重要性を説いて普及させる活動を続けようと決めました。
それが、このSpelldataという会社を始めたきっかけです。

Web高速化から、Webの品質管理へ

今の私なら、どんなWebサイトが理想的であるかがよく分かります。
それは、米国のWebサイトの計測会社で働いて、世界標準のWebサイトはどんなものであるのかをつぶさに学んできたからです。

更に、速度が速いだけでは不十分であることも理解しています。
価値ある情報を配信しなければ、どんなに高速であっても意味がないのです。
情報品質と呼ばれる、Webパフォーマンスとは異なる分野です。

何故、そういう分野にも興味が及んだかというと、それは、やはり「理想のWebサイト」を追い求め続けてきたからです。
その希求は、やはり、15年前の、Webサイトに対する「痛い目」にあった経験があるからです。
ですから、Webサイトを制作してもらったり、運営している方が感じる、「苦い想い」を自分の事のように理解できます。

アメリカ、ヨーロッパ、そしてインドや、中国、韓国など、日本以外の諸外国では、Webサイトの表示速度の品質管理が一般的なものとして広く普及しています。
その重要性をご理解頂いて、高速化するだけで、Webサイトは全く段違いの成果を生み出します。
その事に気付いてほしいと、世界の状況を見てきた一人の日本人として、強く思うのです。

世の中に貢献する方法には、色々なやり方があると思います。
私は、この株式会社Spelldataという器をつくり、そして、システムや情報の品質管理の重要性を認識している仲間を集めました。
この会社のWebサイトの品質改善という仕事を通して、日本の社会に貢献していきたいと考えております。


[前のページに戻る]